スッペシャルな話

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在宅ハロプロDDが語る。この感動を共感したい。

こぶしファクトリー 其ノ壱 ~力強く咲くその花は春を告げる~

 

 コブシ(辛夷、学名:Magnolia kobus)は、モクレンモクレン属の落葉広葉樹の高木。早春に、他の木々に先駆けて白い花を梢いっぱいに咲かせる。(Wikipediaより)

 

辛夷。拳。こぶし。どの書き方をとっても、彼女たちを連想させる。つけられた名前のように咲こうと彼女たちが力強く成長していったのか、それとも辛い冬を乗り切りやっと土に咲いた彼女たちをみてこの名前を付けたのか。どちらにせよ、最初に見たときは各所でどよめいたこの名前、今ではグループを象徴する素晴らしい名前だなと思います。

こぶしファクトリー

 

 

ちょっとかっこつけて演出めいた始まりをしてしまいましたが、こぶしファクトリーの紹介記事を書きたいと思います。といっても、紹介記事というにはちょっと語弊があるかもしれません。ヲタクが自分の視点だけでそのグループの筆者自身が思う良いところを語っていくだけの記事でございます。読んでいただける方はそのつもりでお願いいたしますm(__)m

 

今回は時系列を追いつつグループ全体の魅力とか、こぶしファクトリーがどうのような軌跡をたどって、それにどうやって心を動かされてきたかを綴りたいと思います。

明日以降はメンバー個々の魅力についてや楽曲の良さについて書いていければいいかなと思っています。

 

あと念のため最初に言っておくとこぶしファクトリーは先日、活動終了を発表しています。それについてはこちらをぜひ読んでください。

 

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始まりは2015年の1月2日。ハロプロ研修生内ユニットという名目で結成が発表。毎回のことですが、具体的な発表はなくこれからこの8人がどうなるのか、デビューして、シングルやアルバムをリリースして、ツアーをやって、長く続くグループになるかもわかりませんでした。

そして正直に言うと、自分はこの時点ではあまり興味を持っていませんでした。名前をよく聞く研修生で燻ってた子たちと、最近入ったトレイニー*1の子たちを入れた8人かー、ぐらいの認識。

というのもこの時期はそれどころじゃなくて、うたちゃんフィーバー*2真っただ中。また、スマイレージアンジュルムに改名して3期が加入。そして名曲『大器晩成』が初披露されたのもこの頃。娘。は道重さゆみの卒業と12期の加入を迎えた新体制。そしてBerryz工房が活動休止に向けてのラストスパートをかけているという状態。転換期を迎えている感MAXのハロプロでした。

 

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そんな中でも、グループ内で最も注目されていたのが浜浦彩乃ちゃん(浜ちゃん)。長いあいだ研修生を引っ張ってきた彼女がついにデビュー。こぶしファクトリーという名前がつくまでは「はまちゃんズ」というグループ名が最も浸透していたほどです。

 

(↓この記事を書くにあたって少し過去のことを調べたりしたんですが、その中で見つけた記事です。勝手で申し訳ありませんが、、転載させて頂きます。当時のハロプロの様子もよくわかります。)

浜浦彩乃の「新ユニット」は何故「はまちゃんず」と呼ばれたのか - guchu guchu pay

 

 

そしてグループとして初めてもらった曲は『念には念』。いま改めて振り返ってもこのグループの方向性を示すのにも素晴らしい曲だったなと。楽曲として単純にいい曲であり、がなりもあり、ソロパートも多くて個々の歌唱力も伝わる、そんな多くのことが一気に伝わる曲でした。

自分がこの曲を初めて聞いたのは当時のハロプロ冠番組であった「The Girls Live」のスタジオパフォーマンス。そしてこの時のパフォーマンスが凄く印象に残って、こぶしファクトリーに大きく興味を持つきっかけになりました。

この時一番驚いたのは、「浜ちゃんがセンターじゃない!!」ということ。そう、浜ちゃんが圧倒的センターだと思われていたのに全然違ったんです。真ん中に立っていたのも違うメンバーだったし、良いパートをもらっていたのも違うメンバーだったし、、、ただ、その真ん中に立っていた、あるいはいいパートを歌っていたメンバーのパフォーマンスが予想をはるかに上回っていたので圧倒的に印象に残りました。

その中でも特に三人、広瀬彩海ちゃん、井上玲音ちゃん、野村みな美ちゃん。

あやぱんとれいれいはトレイニー出身。研修生で長く活動してきたメンバーが多かったのでこの二人だけ全く情報がありませんでした。しかしふたを開けてみたらこんなに歌が上手い子がいたのかと。しかも二人とも。れいれいに至っては完全にこの映像で虜になりました。このメンバーの中でも放つアイドルオーラが圧倒的でした。曲中の立ち居振る舞い、ステージでの映え方、全く持って新人とは思えないパフォーマンスでした。

そしてのむさんは、すこし前の℃-uteの舞台「さくらの花束」*3に出演していて、その時のイメージが強かったです。

役のせいもあるかもしれませんが、声も体も小さい冴えない女の子というイメージがありました。その子が念念ではいきなりセンターに立ってあんなにかっこよく曲を仕上げていて、、度肝を抜かれました。ああ、こんなにも短期間で研修生の子って変わるんだなと思いました。

 

その後もグループは順調に成長を続け、いまのBEYOOOOONDSにも劣らない勢いを持った新人でした。

全員が研修生出身ということもあって、スキルも新人とは思えないほどしっかりしたグループ。研修生内ユニットからのスタートでいうと、当時はJuice=Juiceに続く存在でしたが、J=Jはそういった意味での完成度は低かったかもしれません。しかし、こぶしの8人はどこをとってもスキがないというか、やっぱりパートを多く貰ってグループを華で引っ張るメンバーはしっかりいるけど、それ以外のメンバーも実は高いパフォーマンスをするという。グループとしてのスキルの完成度を見るときに、脇を固めるメンバーの実力というのはすごく重要だと思っていて、そこはこぶしファクトリーの強みの一つだと思っていました。

さらに、研修生の一つの黄金期と捉えられることも多い期間を中心メンバーとして活動していた面々が同じグループで華々しく活躍しているというのもエモかったです。その黄金期というのは2014年の夏~秋ぐらいと認識しています。ちょうど田辺ななみんが辞めちゃったり20期が加入したりぐらいの時期でした。

(↓この研修生アルバムのジャケットに写ってるメンバーがいた時期のことが言いたいです!!こぶしのメンバー以外もエモいことはここではおいといて、、)

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そして1stアルバム発売、主演映画などもあり順調かと思われましたが、2017年にメンバーの卒業・脱退が相次ぎ、メンバーは5人に減少。ヲタにとっては受難の年になりました。

かつての勢いも失い、ハロプロ全体としてもリリースのペースが落ちていった時期だったのでやはりグループ自体の影もどんどん薄れていってしましました。

しかし、その中でも彼女たち5人は努力を続けこぶしファクトリーにしかないものを時間をかけて作っていったように思っています。ヲタの皆さんはなんとなくわかっていただけると思うのですが、彼女らの発言からはスタッフ側からの発案ではなく自ら進めていったように強く感じます。

 

その一つが「歌」。それも今までのような力強くがなったりこぶしをきかせた歌だけではなく、アカペラであったりハモリであったり、技術で届ける、聞かせる歌を5人は自分たちのものとしていきました。ボイトレを増やしてもらったとメンバーも言っていましたし、れいれいは自らボイパをやりたいと話し、それをあんなにも完成度の高いグループ全体でのアカペラパフォーマンスにつなげました。


こぶしファクトリー《アカペラ&ボイスパーカッション》LOVEマシーン

 

そして先ほども言ったようにハモリも曲中に多く登場するようになったこぶしファクトリー。その代表曲がこの曲。


こぶしファクトリー『ハルウララ』(Magnolia Factory [Haru Urara-Beautiful Spring])(Promotion Edit)

 

何度もこのブログでは発言していますが、2017年以降グループの方向性を決めていく中でそれが定まったのが結果的に去年だったと思っています。そこからこの5人で、メンバーの卒業も加入もない中でそれを成熟させていく。そんな未来が待っていると思っていたので今回の発表は非常に残念でした。本当に楽しみでした、このグループのこの先が。

 

いまの5人の魅力についてもう少し語っておくと、やっぱりかわいいんですよ。なんか顔面レベルがどうこうとかいう話ではなくて(顔面もかわいい)、ステージでの雰囲気の作り方、オーラ、立ち居振る舞い、仕草とか、そういう話です。表現力ともいうかもしれないです。「かわいい」を演じることが得意って言った方が正確。

やっぱりこれってアイドルとして絶対必要なことだと思ってて、それをこの5人はすごく持ってるなと。でもこれは活動していく中で備わっていったというよりも元々持っていた部分が大きい。それがデビューしてステージ経験を積んでいくうちに目に見えるところに現れるようになってきたというか。

なんか5人がマイク持ってステージに立っているだけで一目でかわいいって、アイドルってわかりますよね。

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しかしそんな5人もステージを一歩離れれば二十歳前後の普通の女の子なわけです。5人のトークやラジオ、コンサートのMCなんかを聞いているとそれをすごく感じます。

特に最近でいうと「アイドル三十六房」でのトークを聞いた人ならわかると思うんですが、本人たちが言っているようにすごくサバサバしていて。先輩後輩という関係性がないのも一因だとは思うのですが、それでも誰かをすごく持ち上げたりとかアイドルにありがちなベタベタしてる感じが全くないんですよね。

いや、もちろん誰かをかわいいって言うことはあるんですよ。のむさんがれいれいをほめたりとか、らっこが美葉ちゃんに夢中だったりとか。でも「キャーーーー!!」みたいなのは無くて、ほんとに普通の女子高生の話を聞いてるみたいな感覚。ここはいい意味でアイドルらしくないと思います。

キャラも全員立っているし、ツッコんだり、話の流れを作ったりすることのできるメンバーもいるし、曲中でのパフォーマンスという部分以外でのグループとしての完成度も高いです。

 

 

というわけで、今回はこの辺までにしたいと思います。

とにかく、あらゆる部分で完成度がとても高く、波乱万丈の5年間の中で自分たちの意思で確実に成長をし続けてきたグループであることは間違いありません。そしてハロヲタという生物にとても刺さるグループであることも。

 

冒頭でも述べたように、次回以降も続けてこぶしファクトリーの魅力に迫っていきたいと思います。

 

 

 

こぶしファクトリー 第二幕 ~力強く咲くその花は春を告げる~

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5つのこぶしが向かう先は・・

こぶしファクトリー解散発表に寄せて。

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*1:ナイスガールトレイニーの略称。つんくが社長を務めるTNX株式会社などのタレントで組まれたNICE GIRLプロジェクト!の研修生。

*2:カントリー・ガールズが始動して、島村嬉唄ちゃんに全ハロヲタが虜になるという事件。デビュー曲の『愛おしくってごめんね』がハロコンで初披露されたときに、嬉唄ちゃんのセリフの後の照れ顔の破壊力が大きすぎて、Twitterや狼が「うたちゃん」という文字列で溢れかえったという。

*3:劇団ゲキハロ特別公演 ℃-ute主演 シアターグリーン3館同時公演「さくらの花束」 | 株式会社アリー・エンターテイメント(ここにいっちゃんが出てるってのも感慨深いですね。。)