こぶしファクトリー 其ノ三幕 ~力強く咲くその花は春を告げる~
ただひたすらこぶしファクトリーについて語っていくこのシリーズもついにPart3。これで最終回(の予定です)。
今回はこぶしファクトリーの楽曲についてを中心に語っていきたいと思います。
↓其ノ壱・第二幕は以下から。↓
これまずね、どうやって曲を紹介しようかなと考えていたんですよ。例えば、ランキング形式にするとか、ジャンル別にするとか、、でもどうやってもうまくまとまりそうな気がしないのでもう適当に、好きな曲、紹介したい曲、語りたい曲について書きたいと思います!笑
まずこぶしファクトリーの曲のイメージといえば、演歌のようにこぶしをきかせたり、がなり声をたくさん使ったりすることが挙げられます。特にがなり声といえば前までは菅谷梨沙子ちゃんの代名詞みたいなところがありました。*1Berryz工房と入れ替わるようにしてデビューしたこぶしはがなりを持ち味にして彼女たちの歌をハロヲタの脳に刷り込ませていきました。そんな初期のこぶしファクトリーから3曲。
『ドスコイ!ケンキョにダイタン』
こぶしファクトリー『ドスコイ!ケンキョにダイタン』(Magnolia Factory [Dosukoi! Humble but Bold]) (Promotion Edit)
このMVを改めてみるとみんな若いな~。
この曲は記念すべきデビューシングルの表題曲。そして作詞・作曲は星部ショウさん。星部ショウさんはいまでこそハロヲタみんなに認識され、ハロプロ名曲製造マシーンと化していますが、当時は新人作詞作曲家。本人もこぶしファクトリーとは同期だと、解散発表に寄せた文章に書いていました。そして星部さんとともに歩んだこぶしファクトリーといってもいいぐらい多くの曲が星部ショウ作です。
タイトルは意味不明なことを言ってるように見せかけて実にストレート。そして歌詞の泥臭さがこぶしに非常にマッチしてる。トレイニー*2組含め、長い下積み期間を経てきた8人が歌うからこそ説得力がある。サビの疾走感もデビュー当時のこぶしの勢いを示しているよう。
『押忍!こぶし魂』
こぶしファクトリー『押忍!こぶし魂』(Magnolia Factory [Osu! Soul of Kobushi]) (Promotion Edit)
星部曲からもう一曲。2ndシングルに収録されています。
時がたっても決して忘れないように
この瞳でスクリーンショットしたい
もうこの一節だけで勝ち。すごく好きな歌詞の一つです。
世の中はどうやったって どんな仕事やったって
そんな直ぐに結果は出ないのさ
だから不器用だったって できる限り頑張って
続けるからチャンスも来るのさ
凄くシンプルで、ストレートな歌詞。でもそのストレートさ、泥臭さがこぶし魂。
「押忍!オラ、こぶしファクトリー!」とかそんな感じ。
こぶしファクトリー『チョット愚直に!猪突猛進』(Magnolia Factory [Foolishly Honest! Impulsive Actions!]) (Promotion Edit)
今度は同じく2ndシングルの表題曲。
この曲との出会いは割と鮮明に覚えていて、「ハロー!プロジェクトの新人グループが2枚目のシングルをリリースします」、みたいな内容のめざましテレビを切り取った映像がTwitterで流れてきたんですよ。そこでMVと一緒にサビの音楽が流れててもう衝撃を受けました。バッキバキの赤羽橋ファンク。ハロプロの真骨頂を披露しつつ、歌詞や歌唱でしっかりとこぶしの個性を出していく。この曲を作ったヒャダインこと前山田健一さん*3には土下座して感謝したい気持ちでいっぱいでした。ハロプロのことを深く理解し愛してくれているからこその曲だなと感じました。
「ハロ曲の良さは9割イントロで決まる」という法則がありまして、この曲もまさにですね。めざましテレビの映像をヘビロテすること数日、ハロステでMVが公開された日はテンション爆上げ、興奮しっぱなしで今度はMVをヘビロテしてました。
アプカミ#62 番組リニューアル モーニング娘。20周年企画、堀内孝雄、ひなフェス、チャオベラライブ映像、オススメ紹介ほか MC:ロビン(チャオベラ)、石田亜佑美(モ娘。'17)4/14/2017
せっかくなので2ndシングルは全曲。元々はKANさんの曲で、それをカバーしたという形でいいんでしょうか。(動画はヒナフェスにてハロー!全体で披露した時の映像です。)
この曲はほんとに面白い構図になっていて、桜の視点から見えるものを書いた曲です。僕が語るよりも実際に聞いて、歌詞を読んでもらった方が早い。聞いたことない人はぜひ。
『きっと私は』
こぶしファクトリー『きっと私は』(Magnolia Factory[I must be…])(Promotion Edit)
続いては多分唯一のつんく曲。
歌詞の内容は今までのこぶしの曲と同じ系統をたどっています。こんな所じゃ負けらんない、きっと私はできる。みたいな。
ただそれを、
私だけになっちゃった 彼氏なし
とか、
とうとうあいつだけになっちゃった 本音友
みたいな切り口から入って、こんな個性的な歌詞で表せるのはつんくさんだけ。多くのこぶし曲のポジティブさっていうのは「猪突猛進!」とか「バッチコイ!」*4みたいな感じで勢いで突き抜けていく感じ。けどこの曲でのポジティブの表し方は、退屈だから髪を切りに行っちゃう女の子。周りがみんな彼氏ができたって自分が落ち込む必要なんかない。みんなそれぞれ大人になっていくの。きっと私は、、とりあえず髪切りに行こうかな。みたいな。
もうさすがとした言いようがない。誰が真似しようと思っても絶対できない。
『辛夷の花』
こぶしファクトリー『辛夷の花』(Magnolia Factory[The Kobushi Magnolia Flower]) (MV)
あまり曲数が多くなってもあれなので、締めはこの曲。
こぶしの強さ、儚さ。すべてが詰まった一曲です。そして辛夷という花から由来されるこぶしファクトリーという名前の意味の回答になっている曲なんではないでしょうか。
「拳」を挙げて「こぶし」たちは「辛夷」のように。清くこの世に咲き、熱く現在(いま)を歌ってゆく。
こぶしファクトリーの大事な部分が、この曲には詰まっています。
そしてこのMVが僕は大好きです。もうほんとに何度も見ました。ノスタルジックな雰囲気漂う街並みの中を辛夷のメンバーが走っていく。誰かに届けと全力で空に向かって歌う。もう走れなくなって膝をついてしまっても顔を上げればそこには8人のメンバーがいて、みんなで歌を届ける。
そして改めてMVを見て気づいたことですが、一番最後まで走っていたのはれいれい。偶然だとは思いますが、唯一解散後もハロー!に残る彼女の現在と繋がりを感じられずにいれませんでした。。
ほかにも語りたい曲はたくさんあります。アルバム曲を一曲しか挙げられなかったし、5人になってからの曲についてももっと書きたかった。
『Oh No 懊悩』『Come with me』『消せやしないキモチ』の3曲については楽曲大賞の記事で語っているのでそちらも見てほしいです。(下にリンク貼ります。)
大女優の松岡茉優さんは彼女独特の言い回しで言ってました。こぶしの曲や歌声は健康的だと。間違いないと思います。みんな健康に気を遣いたかったら辛夷の歌を聞きましょう。
さあ長い長いこぶしファクトリーの紹介記事も終わりを迎えようとしています。3部すべて読んでくださっている人がもしいたら、ほんとにありがとうございます。だらだらと駄文を読ませてしまって申し訳ないです。
しかし、こぶしファクトリーというグループの良さが少しでも伝わればいいなと思っております。
素晴らしいグループ3月で解散してしまいます。しかしそれもハロプロ。ハロメンを応援するということはそれも受け入れるということです。
寂しくなりますが残り少ない時間、こぶし組全員で応援しましょう!
こぶしファクトリー 其ノ壱 ~力強く咲くその花は春を告げる~
こぶしファクトリー 第二幕 ~力強く咲くその花は春を告げる~
5つのこぶしが向かう先は・・
こぶしファクトリー解散発表に寄せて。
ハロプロ楽曲大賞~楽曲部門・MV部門編~
『Oh No 懊悩』『Come with me』『消せやしないキモチ』の3曲についても語っています。