9期10期11期には特別な思い入れがある
こんにちは。ハッジです。
今回は何か月か下書きで温めていた記事を投稿したいと思います。なのでところどころ、5月とか6月に書いた箇所がありますのでご了承ください。(冒頭の鞘師のインスタについての部分とかほとんどが5月に書いたもの)
まあこうやって文章にするとだいぶ気持ち悪いなと思います。クサいし。こういうのが苦手な人がもしいたら申し訳ありません。速やかにこのページを閉じてください。
けど同じような推し方をしている方もきっといるはずだと思っています。
プロローグ
鞘師里保の復活、その魅力
鞘師がインスタ始めましたね。そして急にインスタライブ始めますよね。いや、家で一人でリハーサルしてるなら(まずそのリハーサルしてるってところが可愛すぎて死ぬ)始める前にあらかじめ告知してよって思うけど、でもそれをできずに急に始めちゃうところが最高に鞘師ですよね。
鞘師のインスタについて思ったことを簡潔にいうと、
もう最高。ほんと可愛い。すべてが僕らの愛したあの鞘師。これは夢か。
最初のインスタライブのあとはリアルに3日間ぐらいずっと夢見心地で何も手につきませんでした。そしてインスタライブを見てる間の自分は世界一気持ち悪かったと自負しております。
突然の卒業から4年半。振り返ってみれば鞘師が喋ってる姿ってほんのちょっとしか見れてないじゃないですか。あの伝説のひなフェスでのMCぐらい。
鞘師のパフォーマンスはカッコいいです。彼女の歌も、ダンスも、たくさんの人を魅了し続けます。例のひなフェスでは多くのハロヲタを再び熱狂させましたし、ベビメタでのパフォーマンスもホントにかっこいい。だから2019年になって、彼女のパフォーマンスを再び見れただけでも幸せでした。またステージで姿を見せてくれたってことだけでも幸せでした。
でもインスタでの鞘師を見て、喋ってる鞘師をたくさん見て、改めて鞘師のどんなところに惚れていたのか気づきました。やっぱり喋ってる鞘師を見たい。もっとそんな鞘師の姿を見ていたいと思ってしまった。
正直、ベビメタで踊ってる鞘師はもちろんカッコよかったのだけれど、そんなに追ってなかった。TwitterやYouTubeの映像もそんなにたくさんは見なかった。たぶんそこにいたのはあのキリっとした目つきの鞘師がほとんどだったから。逆にその中でもちょっと緩んだ表情の鞘師がいるとすごく嬉しかったりもした。
そのオモテとウラの鞘師がどちらもいるからこそ、鞘師は自分にとって特別な存在なんだと。きっとここまで期間を空けていなければそのことにも気づかなったと思います。
インスタライブも、投稿も、ストーリーのQAも、全部において「ああ、鞘師っぽいわ~」とか「この感じが鞘師だな~」とかを感じられる毎日。なんて幸せ。鞘師里保という一人のアイドルを魅了されていた日々が全部よみがえってきている。「ああ、こんな感じだったな」って感じで。
(↓自分が鞘師のインスタを初めて知ったときのツイート)
起きてTwitterを覗いた瞬間から感動。可愛い鞘師が見たいのよ。
— ハッジ (@hodge0525) 2020年4月30日
ベビメタの鞘師は確かにめちゃめちゃカッコいいんだけど、鞘師の魅力ってカッコいいだけに収ままないから。というかお茶目で、可愛くて、ポンコツ"なのに"っていうところにやっぱ惹かれたんだよなあ。 pic.twitter.com/HrNzQA2aKX
(改めてなんだこの赤ちゃんは。)
とにかく、鞘師のペースでインスタの更新をこれからも続けてくれたらこれ以上の幸せはない。プレッシャーとか感じすぎないで、僕らはそれを眺めることができれば幸せ。どの質問に答えようかな~って感じで無言でスマホの前に座って、結局選んだ質問がさっき話してた内容で、っていうのを見てるだけで幸せ。そして欲を言えば、またいつかステージに戻ったその姿を見たい。
(追記①)
鞘師の更新ペースも落ちてきてある意味良かったなと感じてしまっています。こう、4年間も間が空いて、あの毎週のようにインスタライブがあった5月はあまりに供給過多で自分の生活が落ち着きませんでした。(鞘師のせいにするな)
でも!たまーに上げてくれる鞘師の投稿はどれも鞘師のいい部分に溢れていて、ああやっぱり面白い子だな~、ファンを大切にする子だな~って毎回思っています。いい意味で、鞘師がいる生活に慣れてきているんじゃないかと思います。
(追記②)
「黒世界」すごく楽しみです。このブログに書いた通りです。私たちが愛した、愛している鞘師がステージに戻って、オモテの姿を"鞘師里保"として見せてくれるというこの幸せ。しっかりと噛みしめたいと思います。
鞘師の復活についての話はこのぐらいにしておいて、鞘師の思い出がよみがえってくると同時に、自分がハロヲタになったばかりの時のモーニング娘。の思い出もよみがえってきたので今回はそこから感じたことについて。
あとは鞘師だけじゃなくてこの記事を読んだのことも、この記事を書きたくなった要因の一つ。色々思い出すことが多かった。
モーニング娘。「ふくむらみず期」と12期についてのお話 - あの日記
(鳥ぽんさんーー勝手に記事を引用して申し訳ありません。すごく、すごく面白くて納得させられることの多い大変素敵な記事でした!)
9人の少女の成長物語
前置きが長くなっちゃったけど、もうハロプロ全体で見ても大ベテランになっているモーニング娘。の9期10期11期についてのお話を今回したいと思います。いま現役として残っているのは5人。そこにすでに卒業した4人を含めた9人について私の思うところを思う存分書きたいと思います。
私のモーニング娘。との出会い
色々語る前に、ちょっとだけ自分がどのようにこのモーニング娘。にハマっていったのかを。(本当に超個人的な話なので興味の無い方は飛ばしてください!)
自分の場合、ハロプロの入り口がプラチナ期だったから最初は現役のモーニング娘。にはあんまり興味を持っていなかったんです。それがちょうど小田さくらの加入発表があったり、田中れいなの卒業発表があったりした時期。ホームページを見ても「あんまり可愛い子いないな~」って思って、当時の最新曲のワクテカ を聞いても「変な曲」としか思わず、LIVE映像を見ても「れいな以外歌あんま上手じゃなくね?」とか思ったり。まあ、当時自分も中学生とかでしたから。素直な感想はそんな感じだったけれど、今考えたらその時の自分をぶん殴ってやりたい。ただ今でも覚えてるのは、ワクテカの衣装で何かの雑誌の表紙グラビアをメンバー全員で飾っているのを見たときから自分の推しは鞘師でした。理由は、鞘師の顔が一番かわいかったから。それだけでした。それこそ当時中学生なので厚い化粧とかがなんか苦手で、どぅーとかふくちゃんとかもちょっと厚かったんですよ、ワクテカの時って。その中で鞘師が一人すごく童顔を保っていたから、それもあって鞘師に惹かれたんだろうな。
今見ると化粧も全然そんなことない(笑)。当時はこの化粧の感じだったり、ダークな感じがちょっと苦手だったんだろうなと思う。ていうかこの鞘師のお口も完全に赤ちゃん。
2012年の終わりまではずっとそんな感じでとにかくプラチナ期の動画を漁ったり。あとは℃-uteとかBuono!もめっちゃ見てたと思う。
でも転機は突然訪れるんです。小田の初シングル、『Help me!』のDance shot ver.がYouTubeにあげられてからはもう結構ずーっとそれを見ていました。MVがあげられてからもなぜかずっとDance shot ver.を見ていた記憶があります。
モーニング娘。 『Help me!!』 (Dance Shot Ver.)
(Dance Shot Ver.やClose Up Ver.がほとんど全曲あがっていたのは今考えると凄いことだなと思います...)
今となってもなんでそこまでこの映像に惹かれたのかはわかりません。でも今見てもめちゃくちゃかっこいいし、単純に曲が良かったからなのかな。ここから徐々に現役に興味を持ち、動画を見ていくようになります。黒バラの映像とかよく見てましたね。(懐かしい)
そして今でも鮮明に覚えているのがこの動画が投稿されたときのこと。
モーニング娘。 『ブレインストーミング』 (ルーズショット Ver.)
当時は気づかなかったけど概要欄のつんくさんが素敵すぎる。。。
この動画によって僕はモーニング娘。に完全にハマりました。気が狂ったようにこの映像を見ました。iPod touchに穴が開くほど見ました。まず最初の4人のダンスパートの衝撃。あとは小田ちゃんの「見得を切れ」。それから鞘石のダンスパートとそれぞれのサビのラストの歌パート。どれも自分にとっては何か雷が落ちたような、そんな感覚だったのを覚えています。彼女らのパートだけじゃなくて全体的にすべてが洗練されてた。それまで自分が持ってたイメージとはそれがちょっと違ったんですよね。今思うと自分は中学生ながらにモーニング娘。のシングルごとに進化してゆく様をまじまじと感じ、楽しんでいたのだなと思いますし、それがリアルタイムで体験出来て幸せだなと改めて思います。
それからはモーニング娘。を追う日々。れいな卒業の武道館で最後に披露した『シャボン玉』*1に痺れ、めざましテレビで先行公開された『わがまま 気のまま 愛のジョーク』のMVを見たときはめちゃくちゃ興奮した記憶があります。そして実際にMV*2が公開された日には曲のカッコよさと、黒衣装の鞘師とまーちゃんにハートを射抜かれていました。(なんでこっちのの衣装もっと着てくれなかったんだ...!)
これ以外にもたくさん覚えているけれど、書ききれない。とにかく夢中でした。
今までいろんなハロプロのグループを見てきて、どのグループもホントに好きだし、推せるんだけど。一番心が動いていたのはこの時期の娘。を見ていた時だろうなと振り返ってみて思いました。まあ当時まだ自分が幼かったっていうのもあるかもしれないけど、熱中してた。完全にお熱だった。
そして、それは特に9期10期11期の9人に対して。20年以上の時を刻み、のべ44人が在籍したモーニング娘。の長い歴史の中でも、この9人にはものすごく特別な感情が自分の中にはあります。
"中心" 鞘師里保
時代は前後しますが、プラチナ期が終わりを迎え9期の4人を迎えてからわずか2年半の間にモーニング娘。は大きな変化が起きます。偉大なメンバーが4人卒業し、加入したのは道重さゆみとも5つ以上離れた年もキャリアも若い9人。それは史上最も激動の変化だったようにも思います。
そしてその変化は鞘師里保の存在無くては起らなかったものなのかもしれません。というのは自分も後追いでしかないですが、プラチナ期当時の娘。はこのまま新メンバーを迎えることなく解散するという噂もあったそう。ただそんな中でまだ素人だった鞘師を舞台のオーディションで発見し、その可能性を見出した事務所は9期オーディションの開催を決め、モーニング娘。のアイデンティティともいえる「卒業と加入を繰り返す」そのシステムを再開しました。これはあくまで噂の域を越えないので本当のところはわからない。
それが無くても鞘師は間違いなく常に中心にいました。前のブログ*3でも書きましたが鞘師は歌割も、場位置も、全てにおいて当時のモーニング娘。の中心で、客観的に見ても9人の中で頭一つ抜きんでている存在でした。当時は鞘師推しの自分でさえも、もっと他のメンバーの歌割も見たいと思うまでに鞘師は推されていました。
今思えば、その理由の一つになるのかもしれないが当時のつんくさんが作る音楽そのものが鞘師に寄っていました。『One・Two・Three』も、『Help me!』も、『愛の軍団』も、鞘師がいたからこそ生まれた楽曲なのだと気づきました。そのことは当時からのつんくさんの発言の節々からもうかがえるのに、なぜ今になってそれにようやく気付いたかというと自分が当時幼かったこともありますが、鞘師卒業後に『泡沫サタデーナイト!』や『青春Night』のような名曲が生まれているからです。
鞘師がこれらの曲を歌っているところを想像する......全然想像できない。なんか、合わない。もし、もしこれらを今後歌ってくれることがあったとしたら、もうそれはめっちゃ素敵だし発狂して喜ぶ自信があります。そしてきっとめちゃくちゃ感動するステージや楽曲に仕上げてくれると思う、鞘師だから。(ハロメンはみなヲタクの想像を遥かに超えてくるのよ。ソロフェスでヲタの選曲がほとんど採用されなくてもあんなに素晴らしいステージにしちゃうことからもそれは感じる)でも今この時点で、鞘師が泡沫を歌っている姿はなぜか全く想像つかない。脳内では、何故か小田とかちぇるのコピーみたいな感じになっちゃう。
それはきっと鞘師が現役の時の楽曲たちが、あまりにも鞘師里保の歌声や、そのパフォーマンスにマッチしていたから。というかそもそも鞘師ありきでつんくさんが曲を作っていたから、だと思います。そのイメージが強すぎるから、他の曲を歌う鞘師がしっくりこないというだけ。
彼女が"中心"にいた理由
ここまでを書いて何が言いたいかっていうと、決して「オレの推しスゲーーーーー!!」って言いたいわけじゃない。できるだけ客観的な視点をもって話しているつもりだし、鞘師が凄い、鞘師が中心だったっていうのは誰からみても明らかだったと思います。
そしてそれを最も認め、理解していたのはメンバーであり当時のスタッフさんたちだったと思う。それがわかるのが、田中れいながコンサート中に耳の不調で離脱するときの舞台裏の映像。
2013年春のれいなのラストツアーであり、当時の歌割を最も多く占めていたれいなが卒業することにヲタもメンバー自身も不安を感じていた時でした。そんな中舞い降りたアクシデントで、有名なのは『私のでっかい花』のれいなパートをあゆみんが即興で歌い上げたことだったり、『大きい瞳』でさゆが歌えなくなったところをヲタが歌ったりっていうエピソード。めっちゃ好きなんですよこれ。特にあゆみんはこれをきっかけに大きく成長した部分も絶対あるだろうし、同期をはじめそれを見守る皆の想いの強さが素敵すぎて。。でも実はその裏で、鞘師もすごく大変なことをしていたんです、あまり語られることはないけど。
まず曲中にれいながステージから捌けていることに咄嗟に気付いて、その場で鞘師がれいなパートを歌ったっていうんです。(動画の中で、「(田中さんのパートを)咄嗟に歌わせてもらった、、"歌わせてもらった"っていうのも違うんですけど。。」って鞘師が言ってて、その謙虚な心と、ステージを最高のものにする努力の結果っていう心情の同居の仕方がものすごく鞘師らしいなって思った...わかってくれる人は多い...はず...)
こういうアクシデント系で記憶に新しいのは昨年春のまーさく*4。まーちゃんがアクシデントで捌けた直後の『泣いちゃうかも』の歌い出しを小田が咄嗟に歌うというシーン。まーちゃんはこの小田の機転の利かせ方に「あの一発目入ったのは、ちょっとすげーなって思っちゃったな~」と珍しく(?)素直に感服していたんです。ちぃちゃんをもってしても「すっげぇ~(ギャル)」と言わせるまでにすごい対応力。
話を戻します。これだけキャリアを積んでいるまーちゃんに言わせても、この咄嗟の対応はものすごいことなんです。しかしそれをやってのけた鞘師は、あの時わずか14歳の中学2年生です。当時はきっと、「まあこんくらいだったら鞘師にとっては当たり前なのかな。機転が利く子だね。」ぐらいだったと思うんですよヲタの中でも。少なくとも自分はそう思ってました。だからこそあゆみんの逸話の方が大きく話題になったりしたわけで。でも今ならわかる。中2の女の子が当たり前のように簡単にできる芸当なわけがない。でもそれに驚きをあまり感じないほどに、鞘師の凄さに感覚が麻痺していたのだと思います。
話はさらに続き、ステージ裏でスタッフさんは「鞘師、全部歌って」と田中れいなのパートを全部歌うように告げます。当たり前ですが、このコンサートの裏にいるスタッフさんは全員大の大人です。ニャーンとかハァーンとか言わないんです。その経験も多く積んでいるだろう大人が、中学2年生の女の子にそのコンサートのすべてを任せるわけです。大した準備時間もない中で、全てを鞘師里保という一人の少女に託すんです。
アップフロントという事務所はこんなミスするのかっていうような、拙い部分も多くありますが、ステージの質や音楽の質に対しては一切の妥協を見せません。だからこそヲタクはハロー!プロジェクトに惹かれている部分が大きいと思います。そんなストイックな人たちですら、コンサートのすべてを鞘師に任せる程その実力に対する信頼は厚く、認められていたのです。自分がそのスタッフの立場だったら、と考えてみるとわかると思います。自分が生業としていることの中で、大きすぎる責任を中2の少女に任せる異常さを。でもその異常さを感じさせないような、鞘師にはそんな凄みがあったんじゃないかと思います。
そしてメンバーも同様に、鞘師への信頼は絶対なものでした。(これは動画の最後のシーンの雰囲気とかから感じるものでしかないですが)「鞘師にれいなのパートを任せる」というその選択はメンバーにとってある意味当然のものだったのではないでしょうか。その選択に対して、異論を唱える者や、嫉妬心の様な感情を持つ者は当時のメンバーにはいなかったように感じます。それだけ鞘師里保という人物が、モーニング娘。のメンバー内でも、特に9期10期11期の9人の中では絶対的であり、特別な存在だった。そう思えるような空気感が、当時のメンバーからは漂っていました。
もちろんこれは当時の鞘師の凄さを語る上では、あくまで一つのエピソードに過ぎません。シンプルに歌やダンスを見てもらえばわかることでもあると思うし、やはりその人気自体が飛びぬけていたことも一つとしてあるでしょう。もっといえば、加入したてのツアーでもうすでにモーニング娘。に関わる全ての人がその才能に圧倒されていたわけで。彼女がモーニング娘。の中心にいるには、十分すぎるほどの理由がありました。
卒業と加入、そして成長
そんなエース鞘師と、こちらも絶対的リーダーであった道重さゆみにについて行った少女たちが辿り着いたのがモーニング娘。'14という一つの完成形でした。もちろんそこに辿り着いたのは鞘師だけではなく、他の8人の成長もあったからこそです。それはフクムラダッシュやイイクボスタート、それからあの9人でのセンターステージでのパフォーマンスに象徴され、それを早くから感じていたからこそさゆは卒業を決断できた。
その後の物語については私の口から語るよりもこの記事を読んで頂いた方がよくわかるかもしれない。リンクを張るのは二度目になってしまいますが、こちらの記事に書いてあります。
モーニング娘。「ふくむらみず期」と12期についてのお話 - あの日記
(鳥ぽんさんの記事も、自分の記事も、もちろん主観的なことが盛り込まれていますし、全てが絶対的な事実なわけではありませんのでご注意を。ただ、この方の記事は凄く客観的な目線で書かれているのではないかと思いますし、自分の記事もそのような書き方をなるべくするようにしています。)
あの感動的なコンサートをもってしてモーニング娘。'14は幕を閉じるわけですが、この時の自分は叶わぬ願いを抱えていました。そして同じことを考えていた人も少なくはなかったんじゃないかと思います。
その願いは"この9人だけでの活動を見たい"というもの。元々、まるで横一列かのようにしてともに歩み、歴史を作ってきた9人。自分にとって大切な9人だからこそそう思ってしまった。何より横浜アリーナのセンターステージで歌って踊る9人を見たらなおさら、思ってしまった。自分が最初に魅せられた、プラチナ期とも同じ9人でもあった。その姿を最初から最後まで追えていたヲタクたちへの憧れもあったかもしれない。とにかく色んな要素が重なって、そういう心情になっていました。
もちろん12期のことは大好きです。今も昔も。誰が何と言おうと不遇だった時代を乗り越えようやく今、先輩になり大きく花開いてきているのではないかと思います。仲がいいとか、悪いとかそんな単純な関係性じゃない、ちょっと不思議な空気感を持っている期だとは思いますが、そんなところが凄く愛おしい期なんです。
(ついこないだTwitterで見たのですが、ひなフェスのソロ歌唱が終わった真莉愛のところに駆け寄るチェルとあかねちんを見たときに、「あぁ、本当にいい仲間だな...」と思いました。感動的でした。きっと辛いことを一緒に乗り越えたからこそ昔とは違う、今の関係性があるのだろうなと感じました。)
ただ当時は12期の先輩たちがあまりにも輝きすぎていて、その眩しさでモーニング娘。のアイデンティティである「卒業と加入を繰り返す」ということの尊さが自分には見えていなかったのかもしれません。
そんな幻想を夢に見ながら、駆け抜けてしまった2015年。何かすべてが噛み合わない。そんな一年でした。(あくまで自分にとって。です。でもスマはアンジュルムに改名してすごい勢いがあったり、カントリーが華々しくデビューを飾り良くも悪くも話題をかっさらっていったり。こぶつばが結成されたり...。とにかく娘。以外のグループが順調すぎたということもあったかもしれません。)
しかしそんな一年も、絶対的エースの卒業とともに終わりを迎えました。それはあまりにも突然で、あっけなく過ぎていってしまった出来事でした。
鞘師はなぜ卒業したのか。このままではグループが輝けなくなるからなのか。あるいは自分が輝けないからなのか。その真実はわかりません。きっと今後もずっと、分からないままなのでしょう。そして鞘師が、「自分が卒業していなかった場合のモーニング娘。の未来」についてどう考えているかもわかりません。正直気になるところではありますが。
当時は「もっと鞘師がいるモーニング娘。を見たかった。」とか、「鞘師がいたらもっと大きなステージに立つ娘。を見れたかもしれない」とかばっかり考えていました。でも今は全くそんなことは思っていなくて、それは今のモーニング娘。が凄く、もの凄く輝いているからです。実際にモーニング娘。史上最大のステージを今のメンバーが去年踏んでいます。あれもモーニング娘。'14と同様、繰り返される歴史の中での一つの完成形だと思います。
さらに何より嬉しいのが、9期10期11期の中で"アイドルを続ける"という選択をした5人が、その今のモーニング娘。を支え、輝かせているということです。
歴代も含め、娘。たちは誰かの卒業を見送るたびに特に大きく成長していきます。彼女たち9人もその例外ではありません。プラチナ期を作ったレジェンドたちの卒業を見送り、さらに9人の中からの卒業者も見送り、さらには後輩の卒業までも見送り...。常にモーニング娘。として走り続け、その度に成長をしてきた9人。その成長物語を序章の頃から見てこれている自分としては、その最終章に突入しようとしているだろうこの今の時期に対しては、何とも形容し難い感動を覚えます。
鞘師の卒業以降、多くのメンバーが卒業していき、自分たちがより輝く未来を目指していきました。実際、あの絶対的エースだった鞘師が17歳で卒業したという選択肢をとったからこそ他のメンバーも若いうちから将来、自分がどこで輝くかということを考えられたのではないかと思います。だって、愛ガキやさゆれなが20歳を大きく越えてもなお現役バリバリで続けていた時代に、どぅーや鞘師が17歳で卒業する未来を誰が想像できたでしょうか。
その中で、鞘師は留学し、ズッキは引退、どぅーは女優、はるなんはタレントという道を選び、残る5人はモーニング娘。という場所で輝くという選択をとっています。そしてこの5人には、"アイドル"という場所を選んでいることへの強いこだわりがどこか感じられます。
確かにあの時代は、中心にいた真っ赤なエースに頼っていた部分がありました。敵わないとみながどこか思っていた時代だったかもしれません。しかし一つのゴールを迎えた後に、その存在がいなくなってから改めて歯車が噛み合い始め、全員がそれぞれのベクトルに向かって走り始めました。その中にはさらなる輝きを求め、グループを離れる者もいました。しかし、グループに残り、その大きな看板を守り続ける者もいます。彼女たちはいま、大きな自信をもって自分たちが選んだモーニング娘。を背負っています。
それがまさに現れたのが、鞘師復活のひなフェス2019だったと思うんです。鞘師がビジョンに映った瞬間、そして歌い出し。この2回の歓声はとてつもない物だったし、鞘師のパフォーマンスに観客が酔いしれていたのは間違いありませんでした。しかし、あのステージはそれだけで終わらなかった。現役の5人が、鞘師に一切引くことなく歌い、踊っていました。
あの時代とは、全く変わっていました。敵わないと思っていた存在だったけど、その存在がいなくなったからこそ残された者が変わることができた部分は絶対あると思うんです。それを強く、痛感したステージでした。
そしてなにより、それが見れて嬉しかった。アツかった。エモかった。感動的だった。このモーニング娘。が見たかった。
どんな言葉を並べても、薄っぺらく感じてしまうような、そんなステージでした。
"家族"から"戦友"へ
モーニング娘。'14を形容する際によく用いられる表現として、まるで"家族"のようだというものがあります。自分もその表現はぴったり当てはまっていると思っていて、10代の少女たちを率いる道重さゆみのその絶対的存在はまさに親のよう。そして、みな対等な関係性の側面もありつつ、しっかりと上下関係が存在する二面性はまるで兄弟のようでした。 そんな幸せな家族のような、'14。
そこから'15という過渡期を経て、鞘師という柱が卒業した時から徐々にその関係性は変化し始めます。現在の関係性を表すなら"戦友"のようだとでもいうべきでしょうか。旅立った先で戦っている者もいれば、同じ場所で戦い続ける者もいる。彼女たちはいわばかつてともに戦った同志であり、"戦友"という言葉が、自分的にはしっくりきます。
あるいはこの9人の間の信頼関係が、そう思わせるのかもしれません。みんな大好きだ―さくなんかはまさにそれ。特にこのロッキンの記事から見れるその信頼関係には震えるものがあります。長い年月をかけて同じ道を歩み、辛いことも乗り越えてきたからこその信頼があって、それがないとこんな言葉出てくるものじゃないと、そう感じます。
モー娘・石田亜佑美8・10ロッキンへ戦闘モード オラつく体力オバケ | 東スポのハロプロに関するニュースを掲載
もちろんだーまーも、ぽんぽんも、この5人の間にある信頼関係や、クサいですけど"絆"みたいなものはすごく大きいと、日頃見ていて思います*5。例えば生田・小田みたいな普段あまり語られることのないコンビでもめちゃくちゃ信頼関係がお互いにあると思うんですよ。それはラジオとかの何気ない会話から凄く感じるし、このコンビだったら先日の2人の踊ってみたシリーズ*6は凄くよかったですよね。こう、お互い何も仕事しなくてもエンタメとして成り立っている感じ?伝わりますかね?すごく好きなんですよね。
この"戦友"のような関係性はもちろんOGも含め。このコロナ禍において、SNS活動が活発になったこともありその戦友同士の交流が見れることはこの上ない幸せですね。もうほんとに、それを見てるだけでうれしい!たのしい!大好き!って感じです。
鞘師のインスタにえりぽんがコメントしたり、いしどぅーでのインスタライブやったり。ポケモンに例えると、シンオウ地方を旅するサトシと、カスミやハルカが期間限定で一緒に旅するようなもんなんですよ。無印やAGから見てる人からすればたまらんじゃないですか。(伝わる人に伝われ...!!)
とにかく、鞘師がインスタを始め、今このような状況になったからこそ気付くことができました。自分がいかにこの9人に対して深い感情を持っているか。全くもってただのキモチワルイヲタクですが、こんなに大きなベクトルで感情を向けることができる存在がいることは凄く幸せなことなんじゃないかと思っています。
(追記)
三日月/絢香(cover by 重音) https://t.co/xskesHykjI @YouTube
— ハッジ (@hodge0525) 2020年8月15日
ほんとに、ほんとにそうなら嬉しすぎる。。
正直最初は結構疑って聴いてたけど、落ちサビぐらいのところでめっちゃぽいなと思って…
おまけに投稿日が8月5日で…
別に答え合わせがなくても、勝手にこちら側で確信に変わる何かが欲しい
重音さん、という歌い手の方を応援しています。
正直わからないです。これでもし違かったら凄く複雑な気持ちにはなりますが、きっとそうなんじゃないかと思っています。歌声の部分で、ハッとするような箇所も多かったですし。
今後も名前や顔は出さないと思いますし、当然本人がやりたいようにやり、それをちょこっと覗かせてもらうことができれば、すごく嬉しいです。そして何より、9人全員が何かしらで活動しているということも、嬉しいです。
(もちろん、ももち本人や山木さん、やなみんに通じている(と勝手に思っている)ももちイズムの表に一切姿を見せない美学もすごく素敵だと思っています。どちらも、素敵です。)
エピローグ
今のハロプロって歴史の中で見てもものすごく歌唱力とか、ダンス力とかいわゆるスキルが凄く全体的に高い状態にあると思うんです。ソロフェスや夏のハロコンをみていてもこんなにも全員が歌が上手いっていう時期はなかったと思うし、何人ものメンバーが自分で振付を創るなんて昔は絶対ありませんでした。そうなった要因は研修生制度の充実とかダンス部とか色々あると思うんですけど、そのスキル重視という傾向を加速させていく要因の一人に鞘師もなっていたのだと思います。
まーちゃんも、あゆみんも、小田も、パフォーマンスについて鞘師に言及することも多く、背中を常に追いかけている感じがします。それは鞘師が在籍していた時は特にそうだったし、卒業してからはその穴を埋めるわけじゃないけど、さらにいいステージや楽曲を作るために相当な努力をしていると思います。フクちゃんだって今や歌もダンスもヲタクを相当惹きつけていますけど、昔はそこまで評価されていたわけじゃなくて。"エッグ出身なのに"という理由から新人の頃は相当怒られていたみたいですが、鞘師みたいなスーパー即戦力が隣にいなければそこまで怒られることもなかったかもしれない。そこをフクちゃんは次に入ってくるエッグ(研修生)出身者の道を作るためにもという思いもありながら頑張っていたわけです。(生田に関しては鞘師のパフォーマンスに言及しているイメージがあまりなく...でもそんなところがまさしく生鞘という感じがして、個人的にはものすごく好きです)
もちろん12期も1年間鞘師とともに活動を経験していることは大きいと思いますし、ともに活動していなくてもかえでぃーやちぃちゃんは鞘師に大きく影響を受けていると思います。さらに、4年以上前に卒業したメンバーのことを憧れの先輩としてあげる研修生が未だにたくさんいることは、ものすごいことだと思います。
なるべく客観的に物事を書こう、と思って書いてきましたが、"この9人に対しての思いやりが凄く強い" というところがこの記事を書く出発点だったのでどうしても主観的な要素が強くなってしまいました。読まれて不快と感じる部分があったら、申し訳ありません。
鞘師はたしかにすごいパフォーマーですが、歌とか、ダンスとかそんなものに関係なくハロメンはみな好きです。素敵です。それは楽曲の力とかもあるけど、やっぱりいいステージを作るために努力して、そこに対してストイックな姿に惹かれているんだろうなと思います。しかもアーティストとしてではなく、アイドルとして歌を歌い、踊っていることに対して。
初めにハロプロを好きになった時はこんなにも長く愛することになるとは思いもしなかったな。今は、ハロー!プロジェクトが続く限りずっと好きでいるのかなと思っています。